会員専用ページ
menu

2024年度公開シンポジウム「タンパク質/核酸付加体科学研究の最前線〜疾病発症との関係から創薬、リスク評価まで〜」

2024年度(令和6年度)日本環境変異原ゲノム学会公開シンポジウム

「タンパク質/核酸付加体科学研究の最前線〜疾病発症との関係から創薬、リスク評価まで〜」のお知らせ

世話人: 戸塚 ゆ加里(星薬科大学)、石井 雄二(国立医薬品食品衛生研究所)、内田 浩二(東京大学)

私たち人間は、生まれてから死ぬまで非常に多くの化学物質に曝されて生活を送っています。これら化学物質は生体内に取り込まれると薬物代謝酵素によって解毒・排泄されますが、そのうちの一部が直接、あるいは代謝活性化を受けた後にタンパク質や核酸などの生体内高分子に結合します。これら付加体は、細胞内情報伝達や遺伝子発現の変動、あるいはゲノム変異の導入などを介して「がん」をはじめとした様々な疾患の発症に関わることが知られています。最近では、革新的な解析技術手法の開発に伴い、タンパク質-または核酸-付加体に関する沢山の新しい知見が見出されています。さらに、これら知見を基盤とした疾患発症のメカニズム解明や予防法開発、ひいては創薬およびリスク評価への応用が期待されています。本シンポジウムでは付加体と疾病発症との関係から創薬、リスク評価に関する最新の知見を紹介するとともに、今後の付加体科学研究の方向性について考える機会としたいと思います。

より多くの方にご参加頂けるよう,オンサイトとオンライン会議システムを用いてハイブリッドで開催いたします.オンライン参加希望者は事前登録制となりますので,下記URLまたはポスターに記載のQRコードからお申込みください.ご登録頂いたメールアドレス宛に,開催1週間前までに視聴用のURLをお送りさせて頂きます.多くの方のご参加をお待ちしています.

日時:2024 年 6 月 1 日(土)13:00~17:00
会場:慶應義塾大学薬学部 共立キャンパス 中講堂 (オンラインハイブリッド開催)    東京都港区芝公園1-5-30

アクセス: https://www.pha.keio.ac.jp/campus/index.html


参加費:無料、オンライン参加希望者は要事前登録 (5月17日(金)登録締切予定、会員・非会員の別を問わず,どなたでも聴講いただけます)
事前参加登録URL:https://forms.gle/mtJWs1YjZZuKe8wR8

協 賛:公益社団法人 日本薬学会
後 援:一般社団法人 日本毒性学会 付加体科学部会

シンポジウムのポスターはこちら(pdf)

プログラム: 要旨集

13:00〜13:05 開会の辞 松田 知成(日本環境変異原ゲノム学会会長/京都大学)
13:05~13:10 はじめに 世話人 石井 雄二

第一部:タンパク質付加体研究の最前線

13:10~13:45 熊谷 嘉人(九州大学)
人の健康未来の鍵を握る付加体科学

13:45~14:20 上原 孝(岡山大学)
環境化学物質による新規DNAメチル化制御機構

14:20~14:55 伊藤 昭博(東京薬科大学)
生活環境由来カルボン酸によるヒストン付加体形成を介したエピジェネティック制御(仮)

14:55~15:10 休憩

第二部:DNA付加体研究の最前線

15:10~15:45 戸塚 ゆ加里(星薬科大学)
DNA付加体研究の過去・現在・未来(仮)

15:45~16:20 中野 敏彰(量子科学技術研究開発機構)
放射線で生じる高密度DNA損傷及びDNA付加体損傷の可視化とその生物影響

16:20〜16:55 坂本 祥駿(国立がん研究センター)
ナノポアシークエンサーを用いたDNA付加体検出手法の開発

16:55 おわりに 世話人 内田 浩二