日本環境変異原ゲノム学会
The Japanese Environmental Mutagen
and Genome Society (JEMS)
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2025年度(令和7年度)日本環境変異原ゲノム学会公開シンポジウム
「科学が解明する日常生活の安全性」のお知らせ
世話人:津田雅貴(国立医薬品食品衛生研究所)、小山直己(中外製薬)
革新的な科学技術の発展に伴い,私たちのライフスタイルが大きく変化し続けています.日常生活と密接に関係している医薬品や食品,室内環境には,化学物質,細菌・ウィルス,放射性物質を要因とする化学的・生物学的・物理学的影響による潜在的リスクが存在しています.一方,地震や豪雨などがもたらす自然災害は,原発事故のような物理的な被害のみならず,化学物質や放射線による健康被害を及ぼすため,健康危機に的確に対応できる体制整備が喫緊の課題とされています. 昨今,機能性表示食品による健康被害が社会問題の一つとして報道などで大きく取り上げられました.健康被害における原因究明は,検証を進めつつ,科学的事実を踏まえた再発防止策など,消費者の共感を誘う施策が必要と感じます.
本シンポジウムでは医薬品,食品,および,住環境など日常生活における安全性についての科学的知見を一般市民に分かりやすく紹介し,理解を深めることを目的に,日本環境変異原ゲノム学会員に加えて,誰でもが参加できる市民参加型の企画です.
より多くの方にご参加頂けるよう,本年度もオンサイトとオンライン会議システムを用いてハイブリッドで開催いたします.参加は事前登録制となりますので,下記URLからお申込みください(後日掲載予定のポスターにQRコードを添付予定).ご登録頂いたメールアドレス宛に,開催日1週間前を目安に視聴用のURLをお送りさせて頂きます.多くの方のご参加をお待ちしています.
日時:2025年6月14日(土)13:00-17:00
開催場所:Shimadzu Tokyo Innovation Plaza(神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25-40 (株)島津製作所)
(オンラインハイブリッド開催)
※ アクセス: https://www.shimadzu.co.jp/research_and_development/tokyo-innovation-plaza/
参加費:無料
要事前登録:https://forms.office.com/r/cTZuaJPNFa
(5月23日(金)登録締切予定、会員・非会員の別を問わず,どなたでも聴講いただけます)協賛:公益社団法人 日本薬学会
後援:一般社団法人 日本毒性学会
プログラム
13:00-13:05 開会の辞 松田 知成 (日本環境変異原ゲノム学会会長/京都大学)
13:05-13:10 はじめに 世話人 小山直己
セッション1: 医薬品や食品の安全性
13:10-13:45 食べても大丈夫? 医薬品や食品に含まれる化学物質の安全性
...本間正充先生(国立医薬品食品衛生研究所)
13:45-14:20 PFAS(有機フッ素化合物)による健康影響とは
...広瀬明彦先生(化学物質評価研究機構)
14:20-14:35 休憩
14:35-15:10 放射性物質と食の安全 ~福島第一原子力発電所事故後の取り組みと現状~
...堤智昭先生(国立医薬品食品衛生研究所 食品部)
15:10-15:30 株式会社 島津製作所 製品紹介(予定)
15:30-15:45 休憩
セッション2: 生活環境と健康リスク
15:45-16:20 室内空気および大気中におけるホルムアルデヒドの健康影響について
...東賢一先生(近畿大学 医学部)
16:20-16:55 大腸菌が作り出す毒素と大腸がん
...渡辺賢二先生(静岡県立大学 薬学部)
16:55-17:00 おわりに 世話人 津田雅貴
プログラム後に,Shimazu Tokyo Innovation Plaza見学ツアー&情報交換会※を開催します.
※見学ツアー&情報交換会は現地参加の方のみご参加いただけます.