日本環境変異原学会・微生物変異原性試験研究会 (JEMS/BMS)

日本環境変異原学会の分科会の一つである微生物変異原性試験研究会は,英語でBacterial Mutagencity Study Groupと呼び,通常,BMS研究会と言っています。このBMS研究会では,変異原性試験の中でも微生物に対する変異原性を調べる試験を取り扱います。この中でも,学術研究や種々の規制当局への申請資料作成のために最もよく使われているサルモネラを用いたAmes試験がその中心です。2007年現在,会員数は70名余りで,会員には公的研究機関や大学に勤務している方もいますが,多くは化学系や製薬系の企業あるいは受託研究機関に勤務しており,若い方が多いのも特徴です。

この研究会の主な具体的活動を以下に列挙します。(1)微生物変異原性試験に従事している研究者や技術者が最新の研究成果や知識を学ぶために,年2回(通常,7月と11月)開催します定例会で講演を聞く機会を設けています。次回2007年11月開催予定の定例会は39回を数えます。(2)Ames試験の精度管理に関する技術や知識の伝承を定例会での講演会や共同研究を通じて実施しています。日本で行われるAmes試験のデータの信頼性は,日本人の性格に加え,先人達の強力なご指導によって世界的にも極めて高いものです。更に,BMS研究会のHome page上でも, Ames試験に関する質問コーナーを設けたり,Ames試験Q&Aを掲載し,技術や知識の伝承を図っています。(3)微生物変異原性試験において解決されていない様々な課題について共同研究を通じて解決しようとしています。得られた研究成果は,一流国際誌での掲載や日本環境変異原学会の大会時における発表によって公開され,社会還元が行われています。BMS研究会は,特に若い研究者・技術者の変異原性に関しての情報交換や人的ネットワークの深耕の場として少しでもお役に立てたらと思っています。この研究会についての詳細は,BMS研究会のHome pageをご覧ください。

(文責:羽倉 昌志)